以前、ある学校で
資格試験対策講座を受け持ったことがあります。
かなりハードな日程で授業を行わなければならず
苦しみながらも、進めるしかありませんでした。
一部の学生は成果は上がらず
結果不合格者を15%ほど出すことになりました。
もちろん、学生自身の努力不足もあると思います。
けれど頑張るように導けなかった私の責任は大きい。
検定が終わって、授業がなくなったので
学校に5分の許可をもらって、そのクラスへ行きました。
全員合格できなかったこと。
厳しい時間数だからこそ、何か他に方法がなかったか?
効果的な授業ができず反省していること。
心を込めてお詫びをしました。
皆さんには生かせないですが、きっと次の学生には
改善して臨みます。
翌年、その時の学生の一人と再会しました。
たわいもない話をしていると、一つ、仕事のお願いをされました。
私に、その仕事は縁遠いものだったので、
丁重にお断りすると、
「いいよ!先生、あの時 謝ってくれたもん」
笑顔で言うのです。
なんだか・・
謝ったことが、そんなに記憶に残ることだったんだ。
教師や上司はいつも権威を持って。謝るな、という意見もありますが
私は
謝って良かったな。そう感じました。