<引用:日本マナー・プロトコール協会>
とうとう衆議院が解散しました。
臨時国会冒頭、盆に載せて紫の袱紗(ふくさ)が重々しく運ばれると
袱紗を広げて、取り出した文書を読み上げます。
「憲法・・・衆議院を解散します」
「ばんざーい! ばんざーい!」
おめでたいの?? 私にはわかりませんが、
袱紗のたたみ方でも、解散は「慶事」と捉えていることが分かります。
さて、この袱紗の紫色について
紫は古来から最も高貴な色とされています。
例えば604年に制定「冠位十二階」では、位は色によって分けられていて
紫の冠は最も格上(大徳)でした。
なぜ、紫なのでしょう。
紫は昔から、天然染料の原料である紫根の栽培が難しく、
色を作り出す時もかなりの時間がかかり、また変色しやすかった そうです。
冠位十二階はなくなりましたが、
政治の一コマに、紫の名残りはあるんですね。