高齢の愛犬が心臓病になりました。
一日2回、小さな3粒の薬を与えないといけません。
これが難儀なことで、老いてなお高い能力で
匂いを嗅ぎ分けて、見事に薬を避けて食べます。
今朝も、私は懸命に
小さな肉片に 楊枝で穴を開け
一粒ずつ押し込みながら
ふと ある言葉を思い出しました。
「暗殺は食事中がベスト」
(なるほど。食材に混ぜるんだなあ)
西洋では昔、食事中の毒殺が非常に多かったそうで
ゆえに様々な”マナー”が生まれました。
・食事中の手はテーブルの上=武器を隠し持っていないことを示すため
・フィッシュナイフは毒素を検知しやすい銀器
・ワインは注文したホストが先に毒味する(ホストテイスティング)
など
逸話によると、ヒットラーは毒殺を恐れすぎて、レタス一枚食べるのも
毒味係が食べた後、40分ほど口にしなかったとか。
シェイクスピアの物語も毒殺の記述は非常に多いです。
さて。話はそれましたが
フランス ルーブル美術館で一番大きな絵画「カナの婚礼」には
当時の食事風景が描かれていて、
(みんなテーブルの上に手を置いている!)
(グラスの形状は平たいものだったんだ!)
(プロトコールらしき席次が既にあるなあ)など
想像力をかき立ててくれ必見です。