昨日、この3月に卒業した教え子から相談がありました。
「会社でお茶出しは女性の仕事って言われるのですが、
それはどう思いますか?客観的な意見が聞きたいです。」
憤慨しているように聞えましたが、
客観的な意見を、とのことなので
以下のようなことを伝えました。
お茶出しを今でも女性がする、という会社は
まだ結構あります。
男女ともにお茶出しする会社ももちろんあります。
最近は例えば”アクアクララ”のような、
注ぐだけでお湯が出てくるものがあるので
「お茶出しが楽になったわ~」という喜びの声や、
粉末の優秀な抹茶を湯で割るだけという楽なものもあり、
役員室用は玉露、紅茶に珈琲もある給湯室もあります。
また、コロナ禍で
お茶は止めてペットボトルの水に変更した会社や
お茶出し自体をやめた会社もあります。
セルフサービスやマイボトルが登場し、
G20サミットでも準備された飲み物ではないものを飲む
大統領がいるくらいですから、
時代とともに役割や概念は変化するものです。
そもそも、
日本の茶文化は栄西禅師が中国から持ち帰った茶の種を植え、
村田珠光という僧侶が先達となって
千利休が確立させました。いずれも男性です。
⚠それより以前に茶の種は持ち込まれましたが、一旦衰退しました。
茶の道から考えたら、私は
男性がするか、女性がするか、が問題ではなく
誰かに美味しいお茶を出すという、もてなしの気持ちが大事なのでは
ないでしょうか。
たたがお茶。されどお茶。
どうせ任されたなら、
心を込めてお茶を出すことにも価値がある。
毎日の”お茶出し”を雑務ととるか
おもてなしのレッスンととるかで
人生は変わるかも、と思います。
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