ブログ

来月の研修準備をしていて、
何か学生によい参考動画はないかな?

YOUTUBEの動画を見ていると
とても気になるものを見つけました。

それは、マナー講師が就職活動中の学生役に
・ドアを閉める時にお尻を向けるな
・ドアのノックは何回したか
など、厳しく叱っているシーンです。
口は悪いですが目は怒っていないので
厳しいキャラクターを求められているのかもしれません。

アクセス回数も多く、それだけ人気の面白さがありますが
違和感がありました。

ノック数で採用試験で落ちはしない

「ノックは3回」が絶対条件というのは間違いです。
ベターであって、マストではありません。

就職活動の不安感から鵜呑みにしたくなるかもしれませんが
学生には、このことを忘れないでほしいと感じます。

ノックは「来たよ」の合図

誰でも突然ドアを開けられたら驚きますよね。
準備もできていないかもしれません。

ノックは 人が来ましたよ。入っていいですか?というサインです。
静かで狭い場合(トイレなど)は2回でも十分気づけますし、
逆に海外のお宅のような大きな家なら5回はしないと
気づけないかもしれません。

そんな風に、回数はあくまで目安なだけ なのです。
臨機応変に、相手へのサインが送れるとよいですね☺

また、「ドアにお尻を向けない」という意味は
後ろ手に閉めるということではなく、
室内にいる方への配慮を表しましょうよ、ということです。

そんな気持ちでドアを閉めれば
身体が斜めになってドアを閉める姿に
なります。

ただし、お茶の世界では「正対=物事の正面に向き合う」ことが
よいとされますので、和室の襖は相手にお尻が向くことになります。


コメントは利用できません。