シクラメンの花
お見舞いには贈れない(死・苦)を連想させる花
とはいいますが、水やりさえ間違えなければ
冬の部屋を長く明るくしてくれます。
我が家には久しぶりの登場で、一日に何度も目をやり
葉の隙間に蕾を見つけては、進む道を作ってあげながら
見事だなあ・・と見惚れるのです。
眺めて、突然
遠い昔の記憶が思い出されました。
小さい頃、祖父母の南向きの居間に
冬の季節になると大きなシクラメンが飾られました。
温かな部屋に咲いた 大きな鉢植えのシクラメン
祖母が 何気なく花のほうに 膝を向け
元気のなくなった花を見つけては
根元から潔く ポキッと茎を折るのです。
時折、蕾を 邪魔する葉を見つけては
また根元から ポキッと折る。
そんな光景を何度眺めたことでしょう。
人間の脳の神秘に 感謝しつつ
愛でる追憶の花