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ある地位の高い女性が、独り立ちしようとして
「(従者の仕事を)自分でする」と宣言したことがありました。

自分のことは自分でする。
私みたいな庶民には当たり前の事ですが、
彼女の場合、お付きの方が全部してくれるのを
止めるのはつまり、
お付きの人達が職を失う、ということになります。

結果、大変な嫌がらせを受けたそうで
あるとき、準備されていた白い服を着ていくと
会場はみな黒い服装だった、そうです。

想像しただけでゾッとしませんか。

服装は 時に大変重要な、主催者への敬意であったりします。
一人だけ浮く服を着て、その時間を過ごすなんて
私なら仮病を訴えてでも逃げ帰ります。

先日、初釜(茶)がありましたが
前日までの忙しさや、配慮不足、そもそも良い着物を持っていない
ので、いざ到着してみると
皆さん紋付きの訪問着に袋帯(金がふんだんに入り)。

自分だけ、特段目立ちもしない。金の刺繍も見当たらない着物でした。
並んでみて「しまった💦」と思っても、急な腹痛も起きず
ただただ恥ずかしい思いと
先生に申し訳ない気持ちで過ごしました。

ああ・・・こんな気分なんだ・・・
服装を間違えるって。

自分より若いお弟子さんが
「母が全部準備してくれて」と完璧な服装でしたが、
あら?私には教えてくれる母もいない。(白血病で他界)

なんか、がっかりです。

おそらく、そこにいた方も落ち着かなかったでしょう。
申し訳ないけれど、ない物はない。仕方ない!

しかしです。

今日、先生からメールが届きました。
「○○さんが貴方にあげたいって、着物と帯を持ってきてくれてるわよ。
今度来るときは、大風呂敷を持ってきてくださいね」

そんな優しさに救われて、
きっと来年の初釜は失礼なく過ごせるかなあ。

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