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「エリザベス」「エリザベス ゴールデンエイジ」
日曜日に、Amazonprimeで同時に観ました。

学生からお勧めの映画として教えてもらった2本です。

16世紀のファッションや結婚に対する観念など
とても勉強になりますが、
講師をする上で、特に感じたのは「宗教のこと」です。

講義で「カトリック」「プロテスタント」2つの宗派を
取り上げる機会があります。
カトリックは”神父””赤い絨毯””ミサ”
プロテスタントは”牧師””白い絨毯”

そんな簡略した説明だけではいけないと感じました。

映画の舞台、16世紀のイギリスでも
既にカトリックとプロテスタントの隔たりは大きく
争いの火種になっています。

どちらかを信仰している人にとっては
現在も重要な、繊細な、崇高なものに違いありません。

肝に銘じました。

ジョージ・ブラウン大学のダニエル・ホイヤー博士らが
15世紀以降3000回を超える戦争や紛争の死者数のデータを分析した結果が
先日のNHKで放送されていました。
(2023年6月18日放送NHKスペシャル
「ヒューマンエイジ 人間の時代 第2集 戦争 なぜ殺し合うのか」)

・最も死亡率が高いのは第二次世界大戦

驚いたのは、
次が「三十年戦争」だということです。

日本で、宗教に関わらず暮らす私にとっては
大変衝撃的なことでした。

三十年戦争(伝統カトリック勢力とプロテスタント勢力の対立)での
総死者数は800万人にのぼっています。

プロテスタント勢力が活版印刷で大量に作ってばらまいた
ビラが、人々の殺意を、ある意味で正当化してしまったのでしょうか。

「プロパガンダ」
元々は「教えの種をまく」というラテン語が
政治的な宣伝戦を表す言葉となったのも、この戦争が発端のようです。

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