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教え子の二人が、たまたま同じ職場に就職しました。
それぞれ違う年齢、違う学校です。

いつか二人で私に会いに行こうね、という話をしてた
とのこと。楽しみにしていました。

先日、そのうちの一人が落ち込んで
会いに来てくれました。

「〇〇さん・・・亡くなったんです。
一緒に仕事していたから、何か私にもいけないことが
あったのではないかと」

驚いて、肩から手首の先まで鳥肌が立って
絶句しました。

とても責任感の強い女性だったので
まさか、という思いと
相談に来てくれた教え子に何て言葉をかければいいか
言葉を失って聞いていました。

しかしです。
しばらく話を聞いていると・・・
「亡くなった」のではなく、「来なくなった」

”こ”が聞こえなかった私の勘違いだと判りました。
たとえようのない安堵感で、
「よかった・・・!”亡くなった”って思ったんよ💦」
「先生!亡くなってないです!来なくなっただけです!」

不思議です。
シリアスな悩み相談が、私の最悪の聞き間違いから
笑いに転じました。

心理学用語?「ロス・ゲイン/ゲイン・ロス」が
二人の間で起こりました。

最悪の話(ロス)の後だから、印象が良く(ゲイン)なりました。
会社に来なくなっただけならまだマシです。
だって、生きているんですから。

「そうかそうか。でも、そんなこともあるよ!
お仕事はいくらでもあるし、元気になったらまた話せる。」

「そうですよね!めまいがするらしいので、早く元気になって
来てほしいです。」

問題は解決していませんが、私たちにとっては
ほんの少しだけ、気休めの時間になりました。

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