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亡くなった母が体調を崩したのは、母の生家が
火の不始末で全焼してしまった後かもしれない。
そう思い出したのは、ここ10年ほどのことです。

昨日は社会人になる前の学生に向けて「メンタルヘルス」の講義をしました。
心理学の中では、ストレスになる基になるものを「ストレッサー」と呼ぶのだとか。

そのストレッサーは大きく分けると4つのタイプ
たとえば栄養不足によるストレスは「科学的ストレッサー」分類
病気や炎症などは「生物学的ストレッサー」分類
そして人間関係や不安、恐怖などは「精神的ストレッサー」に分類されるそうです。

私達が最も悩む人間関係の悩みは、この「精神的ストレッサー」に当てはまります。
悩みは個々人によって感じ方が違うため、解決方法が難しいですよね。
小さなことに悩む方もいれば、まったく頓着のない羨ましい・・方もいます。

ベストセラー「嫌われる勇気」の著者 アルフレッド・アドラーによると
「すべての悩みは人間関係」となんだとか。

漢字4文字か。
「お・か・ね」じゃないんだ~。意外です。


さて、知りたいのはそのストレスの解消法です。「ストレスコーピング」と言います。
最もシンプルなコーピングは「深く呼吸すること」
「心拍数を下げ、副腎にいくストレスホルモンを防ぐこと」です。
ストレスは脳(脳下垂体)が感じ、交感神経を伝わって心臓へいき、心拍数を上げる。
だからシンプルに逆。心拍数を強制的に下げる!

深呼吸のイラスト(女性) | かわいいフリー素材集 いらすとや

問題焦点コーピング

ストレッサーそのものに働きかけ解決を図ること
でも・・・これって、結構難しくないですか?
問題がある人にそれを言ったところで、逆ギレされるのが常です。
説得(ナビゲーション)のしかたがとても重要ですよね。

いろいろな睨み合う会社員たちのイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや

「人」に焦点をあてていると、どうしても不和が生じます。
できるだけ、客観的に「そこにある問題はなんなのか?」に焦点をあてて
冷静に解決しなくては。

他に方法はないのでしょうか?

情動焦点コーピング
ストレッサーそのものに働きかけるのではなく、
それに対する自分の考え方や感じ方を変えること

アンガーマネージメントの世界では
怒りを生む原因は、他者ではなく
自分の中にある「べき」だと言われています。
こうあるべき、が自分を苦しめる・・・なんて。

ちなみに、情動焦点コーピング。わたしは、これをよく行うようです。
母の死を通して、たくさんの悲しいこと、嫌なことを回避するために
培われたのでしょうか?それはわかりませんが😅
ストレスが身体に及ぼす影響は甚大です。

私はメンタルヘルスの研究で、「そうだったのか・・」がたくさん見つかって
ずいぶん気持ちが救われ、ストレス対策が進みました。

学生の皆さんはこれから社会に出たら、学生の頃とは違った悩みができますよね。
これらを参考にして、少しでも穏やかに過ごせるよう願っています。

コロナ禍のストレスについてはまた次の機会に・・・。

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