人間の神秘
あるとき、唐突に記憶が蘇る
そんな瞬間って ありませんか?
たとえば 香り
珍しい香りを嗅いで 昔過ごしたフランスの家を思いだしたり
雨上がりの匂いに 幼い頃の田舎を思いだしたり。
たとえば 景色
初めて通る まっすぐ伸びる並木道を運転して
いつか通ったはずの あの一本道を思いだす。
たとえば 言葉
今日、道路の真ん中を老婦人が
ゆっくりと ゆっくりと歩いていました。
心なしか 片足を引きずっています。
車を止めて しばらく待っていると
突如 思い出しました。
「いずれ行く道」
正確には
『子供叱るな来た道だもの、年寄り笑うな行く道だもの』
母がよく くちずさんでいました。
「お年寄りにイライラしたらダメよ。
いずれ行く道。来た道、行く道」
(そうね。お母さん。行く道やなあ。
私もいつか 年をとる。)
母の何気ない一言たちが
わたしの今を 作っています。
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教え子の女性がInstagramを立ち上げました。
「書道家 実里」さんです。
柔らかい字のとおり、透明感のある女性です。
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