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ずいぶん前のことです。
依頼元の経営者の方が、研修前に
「よく考えると、うちの従業員は
クッション言葉を使わないんですよね。
クッション言葉を教えてください。」
と言われました。

クッション言葉は
マジックフレーズとも言われます。

何かお願いをしたいとき、
依頼の前に入れることで
柔らかい印象になる。
まさにクッションのような言葉です。

・失礼ですが
・お手数をおかけしますが
・恐れ入りますが
・恐縮ながら
・よろしければ
・差し支えなければ

などがあります。

さて。先日、
アナウンサーの羽鳥慎一さんが、
地方の病院に医師が足りないという現状に対して
次のように言葉を発しました。

「地方の病院に行きたい医師が
残念ですけれど、少ない。」

「地方の病院に行きたい医師が少ない。」
というよりも、柔らかく
羽鳥さんの心情も伝わる良い表現だな、と
感じました。

(ああ、クッション言葉は
こんな風にも使うのだなあ)

冒頭に使うことしか考えていませんでしたが、
いつでも柔軟に、相手の立場をも考えて
使いたいものです。

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